玄米を水に浸す5つの理由 ~味、毒、栄養、農薬、アレルギー

水に浸した玄米が水を吸収する様子

玄米を水に浸す理由


お米を炊く前には、「お米を洗って水に浸す」ということは誰でも知っていると思いますが、最近では、お米を洗わなくても良い無洗米もあれば、お米を水に浸す時間も短縮できる炊飯器など、いろいろと環境が変わりつつあります。

無洗米を買ってきてそこに水を入れてすぐに炊いている人が玄米を食べようとしても、同じようなやり方で玄米を美味しく炊くことはできません。

玄米を発芽させることでいろいろなメリットがあります。

玄米は水に浸してから炊く方が良い5つの理由をご紹介します。




1.玄米をやわらかくして食べやすくする


玄米は籾(もみ)を取り除いただけのお米で、お米のまわりを米糠(こめぬか)が覆っています。米糠はとても固く、まるで殻のようなものです。

お米を洗って水に浸けたとしても、水を米の内側に入らないよう防御していますので、なかなか水が染みこんでいきません。

ですから、水に浸さず炊くと、とても固くてゴワゴワした食感になるため、とても食べにくい玄米になってしまいます。

ですから、十分な時間(最低一晩、6~12時間)くらいは浸しておくことで、お米が水を十分に吸収することができ、やわらかい玄米を食べることができます。


2.玄米の毒性を取り除く


玄米は胚芽と米糠(こめぬか)が残っている状態のため、その部分に毒性物質があると言われています。

この物質は玄米だけにあるものではありませんが、一膳(茶碗一杯)で食べるお米は約2500~3000粒あると言われています。

ですから、そこの胚芽にある成分もそれなりの量になるため、栄養も多いですが毒性物質も必然的に多くなります。

この毒性物質は玄米を水につけ発芽させることで、取り除く(別の物質の変化させる)ことができます。

水温にも左右されますが、冬場で24時間、夏場で12時間ほど浸けておくことで発芽します。

玄米の毒性を取り除くためにも、十分に水に浸けてから炊飯することをオススメします。

詳しくは以下をどうぞ。
玄米の毒性(毒素)と、取り除く方法


3.玄米の残留農薬を取り除く


玄米には白米よりも残留農薬が多く残っていると言われています。

一般的に売られているお米は、無農薬という表記がない限り農薬が使われて栽培されています。

ですから稲穂にも農薬がかかり、お米にも残留農薬があるといわれています。

米に限らず、一般的に残留農薬を取り除く方法として、水に浸すという方法があります。

水に溶け出させることで、残留農薬を減らすという方法です。

玄米の残留農薬について

4.米のアレルギー成分を低下させる


食べ物にはいろいろなアレルギーがありますが、お米にもアレルギーのある方がいらっしゃいます。
アレルギーの多くはタンパク質にあり、米にも「アレルゲンタンパク質」があります。

これが水に浸すことで少なくなると言われています。
ただし無くなるわけではないので、米アレルギーの方は控えていただくのが良いかと思います。


5.玄米を発芽させて栄養価を高くする


玄米を水に浸すのは、毒性や残留農薬などを取り除く理由もありますが、どれもあまり前向きな理由ではありませんね。

ですが、水に浸す一番の理由は、玄米の栄養価を最大に引き上げることです。

玄米は発芽できる状態のお米ですので、水に浸すことで発芽するモードに入ります。

これにより発芽した玄米は、通常の白米とは比べものにならないほど栄養価が高まります

玄米をそのまま食べても白米より栄養価が高いのですが、発芽させることで玄米のパワーを引き出すことができます。

それと同時に毒性を消すことができますので、玄米は水に浸すことが大切だといえます。

玄米を発芽させる


※ なお、玄米を水に浸す時には次の3つに注意しましょう。