目次
美味しいお米には、良い水を選ぶ
美味しいお米を食べるには、やはり美味しいお水が欠かせません。
といっても特別に高い水を使うということではなく、使うお水と使う場面に注意をして水を使っていきましょう。
水道水と塩素
水道水には塩素が含まれています。
塩素は水を安全に運ぶために必要であり、塩素がなければ雑菌が繁殖するなどして飲み水として飲むことができなくなります。
しかし一方で、塩素は身体にはあまり良い影響を及ぼさないということも言われています。
その臭いもさることながら、塩素そのものは毒性を持っているため、できれば炊飯には塩素が除去されたお水を使うことが良いと言われています。
ナチュラルウォーター、RO水、浄水器など
ウォーターサーバーや販売されている水には、有害物質が含まれていることはありませんし、RO水などスーパーなどで無料や安価で販売されている水なども、特殊なフィルターなどで有害物質のほとんどが取り除かれています。
家庭用の浄水器のほとんどは、有害物質を中心に取り除いており、塩素についてもできる限り取り除くような機能になっています。しかし、塩素などの除去率は高くないため、ある程度は残ります。
硬水、軟水
お水にはpHと呼ばれるアルカリ性や酸性などの水質を表す指標があります。
硬水や軟水というのは聞いたことがあるかもしれませんね。
日本のお水は軟水ですので、お米に使うのも軟水であるほうが良いです。
輸入のお水の中には硬水のものもあり、たとえばコントレックスやヴィッテルなどは超硬水の分類に含まれているので、お米を炊くのには向いていません。
どんな時にどんなお水を使うの?
お米を炊く場合に水を使う場面は、
1.お米を洗う時
2.お米を水に浸す時
3.お米を炊く(炊飯)する時
の3回です。
それぞれに適したお水を使うのが望まれます。
1.お米を洗う時の水
お米を洗う時には、できるだけピュアな真水のお水を使う方が良いです。
米は乾燥された状態で保存されているため、水に触れるとその水を急速に吸収し始めます。
特に白米はお米をとぐ時の最初に使うお水で、米がかなりの水を吸収すると言われています。
ですから、米に最初に触れる水はできるだけピュアなものの方が良いのです。
もちろん、お米を洗う際には、最初のお水もすぐに捨てるのは鉄則です。
米糠が水に溶け出し、それを吸い込んでしまうため、数回はすぐに捨てるようにしましょう。
また、玄米は米糠があるため、洗ってもあまり水が濁りません。
水もすぐには吸収しないので、白米ほど水に神経質になることはありません。
2.お米を水に浸す時の水
洗う時点でお米は水を吸収しますが、水に浸す段階にも多くの水を吸収します。
ですので、浸すお水はできるだけ良いお水を使います。
特に白米は浸す時間が短いので、できるだけピュアなお水を使う方が良いでしょう。
一方、玄米は、お米を水に浸したり、発芽玄米という場合に、全く塩素のないお水に浸けておくと雑菌が繁殖する可能性があります。
雑菌がどの程度繁殖するかということは、お米に付着している雑菌、浸けておく容器、気温や湿度、環境でいろいろと変わります。
ですから、気をつけてピュアなお水を使うか、浄水器などで有害物質や塩素を減らした状態のお水を使うことで少し塩素を残しておくか、この両方を混ぜて使うかなど、環境などを考慮して使うようにしましょう。
無理にピュアな水を使うことはオススメしません。
3.お米を炊く(炊飯)する時の水
これはできるだけピュアな水であるに越したことはありません。
美味しいご飯には、美味しいお水を使って炊きましょう!
お米とお水の関係
もちろん水道水を使うことがいけないわけではありません。
塩素を普通に摂取しても身体に害が出るわけではありませんし、水道水も安全な水であることには変わりがありません。
ウォーターサーバーのお水などは手軽ですが、あまり神経質になるのは良くないので、ライフスタイルやポリシーに応じて選んでいきましょう。