玄米の毒性(毒素)を取り除く方法は、発芽 ~毒性の正体と誤解(アブシジン酸とフィチン酸)
玄米には毒がある?
玄米には毒性がある
そんな話を聞いたことが、一度はあると思います。
玄米には胚芽や米糠がついているため、そこに含まれているものに毒性があると言われています。
玄米を食べることが身体に良い/悪いという議論になるのには、この胚芽の毒性がテーマになることがあります。
やはりこの毒性を無視した食べ方をすると、玄米は身体に悪いということのようです。
玄米の毒性の正体 = アブシジン酸
玄米に毒があると言われていますが、これは玄米に限ったものではありません。
「アブシジン酸」は、植物が発芽する際に必要とするもので、芽の出る植物にはあるものです。
食べると消化が悪いのはもちろん、ミトコンドリアに影響を与える?・・などとも、言われています。
ガンや冷え性、倦怠感などいろいろな影響があると言われています。
玄米は乾燥させただけのものなので生のお米であり、発芽をする種でもあります。
生トマトの種
生キュウリの種
あらゆる生の果物や野菜の種・・・
すべての生の種には、「アブシジン酸」がありますから、お米だけにあるものではないのです。
しかしこのアブシジン酸、発芽に必要な成分ですので、発芽してしまえば消えるのです。
ですから、米を発芽をさせてしまえば、毒性がなくなるということなのです。
玄米の毒性の誤解 = フィチン酸
玄米に毒があると言われているもう1つの話題があります。
「フィチン酸」という物質です。
玄米にはフィチン酸が含まれていると言われています。
しかしこれは、正確にはフィチンのことで、フィチン酸ではありません。